第11回日本脊椎前方側方進入手術学会 第11回日本脊椎前方側方進入手術学会

会長挨拶

顔写真

第11回日本脊椎前方側方進入手術学会
会 長 渡邊 慶

(医療法人愛仁会亀田第一病院 新潟脊椎外科センター副センター長)

 この度、第11日本脊椎前方側方進入手術学会(JALAS)を2025年2月8日(土)に、東京コンファレンスセンター・品川で開催させていただきます。本会は、2014年に研究会として設立以来、脊椎前方側方進入手術の発展に大きく寄与して参りました。2021年の第7回からは学会に発展し開催され、2024年に名古屋大学整形外科今釜史郎会長が主催された第10回の節目の学術集会が終了しました。そして、人間の成長では「思春期」にはいる第1歩となります第11回の学術集会を主催させていただけることは、大変名誉であり光栄に存じます。
 本会ではメインテーマを「脊椎前方手術の神髄に迫る」としました。神髄とは“精神”や“骨髄”といった言葉に由来し、“物事の本質”や“その道の奥義”という意味を持ちます。一般的な後方手術に比べて難易度が高い脊椎前方手術はまさに脊椎脊髄手術の神髄と言えます。近年では、後方インストゥルメンテーションの発展と前方手術特有の合併症などから、前方手術を経験する機会が減少している傾向があります。しかし、前方手術を必須とする病態は少なくなく、脊椎脊髄外科医が習得すべき技術であることに疑問の余地はありません。従いまして、若い先生方への安全な技術の伝承とピットフォールの啓蒙が本学会の果たすべき最優先事項と考えております。さらに近年大きな発展をとげている脊椎前方側方手術のさらなる普及に貢献して、より本質的な議論を行う機会も提供したいと考えております。また、本会の大きな特長は、全国から第一線で活躍する脊椎脊髄外科を専門とする脳神経外科医と整形外科医が一堂に会する学会であり、脊椎前方手術特有の合併症に関して頭頸部外科や心血管外科の先生方にもご講演を賜り、診療科の隔たりなく深く情報交換できる機会にしたいと思います。

 本会の開催にあたりまして、金子慎二郎理事長をはじめ、理事および評議員の先生方にご指導を賜りましたこと、各協賛企業の皆様や新潟大学脊椎グループの先生方のご支援に改めて感謝申し上げます。冬季の新潟は天候不良による交通の問題などがありますので、今回は全国からアクセスが容易な東京都品川での開催とさせていただきました。学会中には新潟の美味しい食などでおもてなしもできればと考えております。ぜひ、多くの先生方のご参加を心よりお願い申し上げます。

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